戦争中時代のドラマを実写で撮れぬ日本映画界の惨状 という記事を読んで

戦争中時代のドラマを実写で撮れぬ日本映画界の惨状 という記事を読んで

 

 

 

news.goo.ne.jp

 

 

 

以前、漫画『この世界の片隅に』をちらりとだけ読んだけど。私の好みではないけど。

この程度のを実写化できないなんてかなしいわね。

 

 1990年にギリギリで、篠田正浩監督の『少年時代』があったわね。それが最後の残り火か?

 

私は、日本のドラマ、映画なんてバカにしてたけど。

篠田監督なんて、芸術ぶってるけど駄作だらけでアカンやんとバカにしてたけど。

 

藤子不二雄の『少年時代』を読んだ後だと、映画化されるというのについてはリアルタイムでしらけててずいぶん長いこと無視してたけど。

篠田監督なんて駄作だらけやん、って。

最近になってひょんなことから再チェックしだして再評価するようになってきて。

 

藤子不二雄の『少年時代』を撮れたのは、篠田監督しか人材がいなかったのだなあと、再評価するようになってきて。戦中時代を生きてきた方々が映画を作ってくれて、ギリギリ間に合ったのね。

篠田監督が映画監督から引退を決めてからはもう、こういうのを撮れる監督がいなくなってしまったのね。

 

篠田正浩 (しのだ まさひろ、1931年 - )

篠田正浩 - Wikipedia

 

 

★ ロケ撮影に力を入れてて、ロケ地の調査にかなりの努力をする。ロケ地の調査のために車を使い潰すほどとか。

★ ロケ撮影のために一年ぐらいかける。夏の撮影も、冬の雪の中の撮影もできる。

★ 少年群像を撮るのが上手い。

★ 地元のド素人の少年たちを長期間かけてオーディションをして、見事なキャスティングをする。

★ ロケ地で古い時代の再現をできる。

★ これが一番重要だけど、戦争中を生きてきたのでその時代の香りを再現できている。

 

少年群像を撮る力量のある映画監督は他にも相米慎二 (そうまい しんじ)(1948年 - 2001年)がいるけど。昔の戦前、戦争中、戦後すぐの時代の香りを再現するのは難しそうだし。もし彼が撮れば、無国籍風、時代背景なしって感じになるかもしれないしね。

相米慎二を久しぶりに思い出したのでwikiをチェックしたら、もうとっくに死んでたのね。戦後生まれでまだ若いのに。

 

 

篠田正浩って、下手に政治や芸術狙いで高尚ぶったのは不味いのしかできなくて。

大衆向けど真ん中のやつ(1990年に藤子不二雄原作の『少年時代』)をつくったら、そこそこレヴェルのができて。それと他の映画監督には、大衆向けど真ん中のやつをそこそこレヴェル以上の質で出来るのがいなくて、相対的にマシってなったような人やね。

だからネット上で「1980年代以降の日本映画ではベスト」「日本映画史上最高の映画」って褒めるのがいるけど、それほど1980年代以降には日本映画の実写で他にこれというのがないのでしょうね。

 

1980年代以降の日本映画業界って、アニメ映画で稼いで、実写は絶望的なのだらけで。

通向けにサイコパスものとか、わけわからないマニアックなのがたまに海外の芸術祭で評価されるって感じかなあ(北野武とか黒沢清とか)。

 

それか『誰も知らない』ってのが海外で賞を取ったけど、内容は悲惨でこの内容では普通はヒットするわけないし、これもポスターが美少年の上半身の写真で美少年萌えとしてヒットしたのだなとピンときたし。

 

日本の芸能界って、TV業界がひどい、映画業界がひどくて。その理由は色々あって、芸能事務所の力が異常に強くて、事務所の力でゴリ押しだらけなのとか、色々とひどいのね。

漫画業界がまだ才能のある方々の受け皿として機能してるのね。いい漫画ができてヒットしても、それを映画化やTVドラマ化するだけの力量の有るのがいないのね。

 

 

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今更、篠田正浩を再評価と是々非々と

 

 

篠田正浩って、企画を見ただけで、もういらないってのだらけで。

 

実際に見たら、駄作だらけで。

 

 

でも唯一、1980年代以降の日本映画では、『少年時代』だけがマシで。

篠田正浩を再評価するようになって。

 

篠田の引退後、ずいぶんたってから、漫画『この世界の片隅に』を実写化できない日本映画界の惨状と言う記事を読んで、更に篠田正浩を再評価するようになって。

 

 

 

なんで、篠田正浩を唾棄してきてたか。

 

配役をチェックしただけでダ~メダこりゃ感だらけだったから。

時代劇に、郷ひろみ

明治の文豪で高級官僚の役に、、郷ひろみ

戦後の傷痍軍人の役に、郷ひろみ

 

それと奥様が岩下しまで。ゴージャスで非日常的なな美貌だけど、ロボットみたいな人工的で大根。

奥様に頭が下がらないのかなあ? 異常にミスキャストだらけ。

時代劇の不倫逃亡ドラマに、郷ひろみ、岩下しま。こりゃダメだ。

戦争時代の庶民の配役に、岩下しま、ってのも変だし。

 

戦争時代の庶民の役に、夏目雅子ってのも変だし。彼女も非日常的な役柄しか無理でしょうにね。

 

坂東玉三郎を使った映画も予告編を見ただけで変と分かるし。ずっと白塗りにしないとおかしい。

 

異常にミスキャストでも、ネームヴァリューのある美男美女の俳優たちを使わないといけない事情でもあったのかなあ?

 

ところが、少年群像で、素朴な子らを使ってたのはよかった。こういうので光をはなってた。そこが不思議なのね。

 

田舎でのロケ撮影もできてたし。裏話で、ロケ地の撮影のためにはものすごい努力をして車を使い潰すほどとか。こういうところでは能力を発揮するのね。意外。

 

 

 

 

 

 

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