藤子不二雄Aから漫画の歴史の涙と意外な栄光と萌えと
藤子不二雄Aの『少年時代』を、twitterのTLでのしばき隊界隈の活動家に対する批判のツイートから思い出して。
再読をして。
それから派生をして、映画やら批評やらを思い出して、チェックしだして。
映画『少年時代』を再評価して。
それと少年萌えの魅力を再評価をして萌えて。
藤子不二雄A関連のも色々チェックしだして。
そういや、昔、『編集王』で、過去の名声だけの老害漫画家の話があったなあと思い出して。
確か、漫画喫茶で読んだはず。
あれが発表された当時から、悪趣味系の過激雑誌(記憶が曖昧だけど、ゴンとかブブカとかナックルズとかあのあたりか?)でも取り上げられてて。
「あの『編集王』の老害作家のモデルは色々いるだろうけど、その一人は藤子Aだろうな」
「藤子A研究分析」「大橋巨泉とかの人脈づくりでもう漫画家というよりは業界人だろう。ゴルフとか銀座のクラブとか汚れてる」とか色々批判されてて。
久しぶりに思い出して。
ネット検索をしたら、
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マンボ好塚先生は…藤子不二雄A先生をベースにして、赤塚先生(アル中)、ジョージ秋山先生(つまらない作品をあちこちに書き散らしている巨匠)、石ノ森先生(ベタ一色を平気で渡す)等をブレンドしていると思われます。
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それと梶原一騎(暴力事件)でしょうね。
『編集王』のマンボ好塚のモデルじゃね?と言われてるのは、
梶原一騎(過去の名声の遺産。豪華な銀座のクラブで暴飲暴食、豪遊。女優や銀座クラブホステスと浮名。横暴、暴力事件)
赤塚不二夫(過去の名声の遺産、晩年はイマイチ、アシスタントが代作、アル中、漫画を書かずにTV出演、マスコミ業界人としての活動が主)
藤子不二雄A(過去の名声の遺産。晩年は漫画はイマイチ。ゴルフ、銀座のクラブの人脈、大橋巨泉の人脈でTV出演、マスコミ業界人、講演会)(マンボの古くからの漫画家仲間でマンボと同格か格下の漫画家登場人物がモロに藤子F不二雄をモデルにしているので、だから「マンボのモデルは手塚治虫か藤子不二雄Aではないか?」と推測されてた)
手塚治虫(過去の名声の遺産、晩年はつまらない作品をあちこちに書き散らしている巨匠、マスコミ利用、マスコミ出演ばかり。マンボ好塚の過去のいい時代のモデルは間違いなく手塚でしょうけど。マンボ好塚の過去のいい時代に、手塚治虫をモデルにした漫画界の大物と握手する場面があったけど、なんで同一人物が?ドッペルゲンガー?と不思議がられてた)(マンボの古くからの漫画家仲間でマンボと同格か格下の漫画家登場人物がモロに藤子F不二雄をモデルにしているので、だから「マンボのモデルは手塚治虫か藤子不二雄Aではないか?」と推測されてた)
ジョージ秋山(過去の名声の遺産、晩年はつまらない作品をあちこちに書き散らしている巨匠、マンネリで不人気だけど惰性で続いてた『浮浪雲(はぐれぐも) 』がやっと長期連載が終わった。ネット上でも「ついに浮浪雲の最終回の告知が!」ってそれだけでも話題だったけど。ネット情報によると、「その最終回が波の音ばかりでイマイチだった」とか。編集部が気を使って、実際の単行本の発行部数より多い額のお金を払ってたとか)
石ノ森章太郎(過去の名声の遺産、アシスタントが代作、ベタ一色を平気で渡す、石森章太郎から石ノ森章太郎に改名をしたけどその後に発表した漫画はイマイチだった)
さいとうたかを(『ゴルゴ13』はソ連崩壊後には「もうええわ」言われてた。漫画をスタジオ製作にして漫画を書くのはアシスタントに任せていたとか、ゴルフに興じてた所とか、銀座のクラブで豪遊とか、ホステスとの交際とか)
マンボ好塚の過去の生い立ちが戦災孤児で、貧困苦の中で弟を亡くして火で燃やしたという設定だけど。そういう過去の経歴のある漫画家で、しかも晩年は大御所で老害というのは見当たらない。
それどころか、手塚治虫は戦中派だけどあの当時としてはかなりの上流階級で医者だし、他のトキワ荘の手塚チルドレンたちもトキワ荘伝説や、藤子不二雄の『まんが道』を読めば、そういう経歴は書かれてないし。
トキワ荘の面々は、手塚治虫先生をはじめ実家が裕福だったり、教養をある家庭だったりで、庶民の出は満州引き上げ組で、父親がシベリア抑留された赤塚不二夫先生ぐらいと。その赤塚先生も父親は陸軍憲兵学校を出て警察官でしたし。
— MANZEMi_pod (@MANZEMI_bot) July 11, 2020
実家が太いからこそ、漫画家を目指せたり理解を得られた側面も。 https://t.co/4wbs8h9UYb
逆に、ちばてつや先生や平田弘史先生、本宮ひろ志先生など、食べるために漫画家を選択した・選択せざるを得なかった潮流もあります。
— MANZEMi_pod (@MANZEMI_bot) July 11, 2020
その流れに見える梶原一騎先生は、実父の高森龍夫は青山学院大学卒で中央公論社や改造社で編集長を務め、太宰治の担当だったという、むしろトキワ荘寄りの家庭。
大学で漫画を教える時代ですが、それでも無頼派と呼べる作家は常に一定数出ていますし、そういう流れが富裕層出身の作家に刺激を与える部分も。
— MANZEMi_pod (@MANZEMI_bot) July 11, 2020
ただ、実家が太くないとアニメーターを続けにくい状況は、アニメ界にとってマイナスになる部分も感じます。対抗運動がないジャンルは衰退するので。
マンボ好塚が戦災孤児で、貧困苦の中で弟を亡くして火で燃やしたという設定だけど、それに近い大御所漫画家でしかも老害と言うのはいないわね。マンボ好塚のモデルになりそうで、しかも戦災孤児で、貧困苦の中で弟を亡くして火で燃やしたというのは見当たらないわね。
しいてあげれば。
野坂昭如(あきゆき)
(漫画家じゃなくて作家だけど。流行作家で芸能人としても一世を風靡したけど、晩年は老醜、老害と嘲笑されてたのも似てる)(神戸育ちで、1945年の神戸大空襲で養父を、下の妹を疎開先の福井県で栄養失調で亡くした。野坂は戦中から戦後にかけて2人の妹を相次いで亡くしており、死んだ妹を自ら荼毘に付したことがあるのも事実とか。後に贖罪のつもりで『火垂るの墓』を記した。小説『火垂るの墓』は、後にジブリの高畑勲による脚本・監督でアニメ化された。TVで実写ドラマ化された。)
(手塚治虫の人脈じゃないし、トキワ荘人脈じゃないけど。代表作に『はだしのゲン』など、1945年の広島市への原子爆弾投下による自身の被爆体験を元に、戦争・平和を題材とした作品を数多く発表している。広島市への原子爆弾投下で、父、姉、末弟の3人を失った。次いで原爆投下当日に生まれた妹も4カ月半後に死亡。これらは『はだしのゲン』の原爆投下時のエピソードとほぼ同じである)
他にしいてあげれば。中国大陸からの戦後の引き上げものの子供として、
(中国大陸にあった傀儡国家、満州国に生まれ、戦後に日本に引き揚げてきた一家の子供。6人兄弟の一番上で、日本への引き揚げまでに妹はジフテリアにより死去し、弟は他家へ養子に出され(後に赤塚は茨城県の常磐炭田炭鉱で働いていた彼と一度だけ再会している)、更には生後6か月の末妹も母の実家に辿りついた直後に栄養失調のため夭折し、日本に帰還する頃には兄弟は藤雄と弟と妹の三人と半数となってしまった)(漫画の登場人物のチビ太が戦災孤児という設定)。
赤塚不二夫やちばてつや、戦争と引揚げをマンガで伝える企画展 https://t.co/BfcpqT3jSR pic.twitter.com/mCkx3VjrQU
— コミックナタリー (@comic_natalie) June 27, 2017
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漫画家の落ち目の分類
★マンネリ、ネタ枯れ、時代遅れ、
★画力の衰え
★枯木、過去の名声におんぶにだっこ
★編集部もよう切れない。つまらないのに雑誌に連載維持でページ占有。原稿料高くて、発行部数を水増ししてお金を払う。
★大御所の暴走、わがまま迷惑系
漫画家の落ち目、劣化って、すぐ目立つからね。
私が中学の時でさえ、もう、私の周りの女学生たちからは「赤塚不二夫の漫画なんて、グロテスクでもういや」言われてたし。女性受けはしなくなってて、もう無理だったわね。
その後はもう、「赤塚なんてもうゲテモノ」「赤塚がタモリと組んだゲテモノ路線なんてイヤネ」言われてたし。
悪趣味雑誌(たぶん、ブブカかゴンかナックルズかあのあたり)で、「つまらない漫画家大賞」とか特集組まれてて。
池田理代子、一条ゆかり、ねこじる、その他色々書かれていたなあ。
その他にも、かつてはビッグネームだったけど、全盛期を過ぎて残念なので、過去の遺産でなんとかなのと。
まだ妙にビッグネーム、独特の大物臭と。まだ妙に勢いがあるのと。
それと独特のエグミ、臭み、政治臭、活動臭があるので。
『編集王』マンボ好塚のモデルと混同されそうなのは。
(かつてこよなく愛した漫画家たちが「正直蛇足でしかない続編・スピンオフ作品で自らの名作を陵辱し、"老害"の代表として認識される」「もう頼むからやめてください」と周囲が懇願したくなるほどの、はた迷惑な「勢い」「明後日のベクトルだけども意欲」だけには満ち満ちている。
「生み出されてもそんなもん見たくない」ものであるとしても、今まで出していなかったものを生み出したりもしている。ものすごく不謹慎な例えだが、言ってみれば「徘徊・多動化するタイプのボケ老人」に近い。ぜろだまBlog: 私が永井豪に「枯木感」を持つ理由(1)))
水島新司
(かつてこよなく愛した漫画家たちが「正直蛇足でしかない続編・スピンオフ作品で自らの名作を陵辱し、"老害"の代表として認識される」「もう頼むからやめてください」と周囲が懇願したくなるほどの、はた迷惑な「勢い」「明後日のベクトルだけども意欲」だけには満ち満ちている。
「生み出されてもそんなもん見たくない」ものであるとしても、今まで出していなかったものを生み出したりもしている。ものすごく不謹慎な例えだが、言ってみれば「徘徊・多動化するタイプのボケ老人」に近い。ぜろだまBlog: 私が永井豪に「枯木感」を持つ理由(1)))
小林よしのり
(『ゴーマニズム宣言』以降、漫画として壊れた。政治的なイデオロギーや主張もウロウロ)
(島耕作の人。いまだに連載続きで痛い。政治的なイデオロギーも痛い)
雁屋哲(かりや てつ)
(美味しんぼの原作者)(反日、特定のイデオロギーにこりかたまってしまってる。「雁屋哲は中国人で嫁は韓国人で. 支援者は脱原発のプロ市民?」「中国系朝鮮人」という噂がネットで出回っている。マスコミ出演が多い)
(1970年代の週刊少年ジャンプを支えた。しかし『男一匹ガキ大将』は編集部の指示により、本人の意に反して何度も連載の引き延ばしが行われたとか。それで創作者としてすり潰されたのなら気の毒だけど。アシスタントが代作。反日、特定のイデオロギーにこりかたまってしまってる。過去の栄光がすごいので、作品が時代錯誤になってしまっても編集長らは気をつかって切りにくかったとかいう噂)
(アシスタントたちから逃げられた。アシスタント集団逃亡の件で、『編集王』マンボ好塚がアシスタントに捨てられた漫画のページと混交されている。右派のイデオロギーを主張。マスコミ出演だらけ)
だからさ
— スキヨ@R-18G絵描き (@sukiyo01) September 29, 2019
なんでいつまでもその『編集王』の マンボ好塚の回の絵を
『江川達也先生がアシ見放された絵』なんてデマを振り撒くかな https://t.co/3NgsEnU7Gn
「ぜろだまblog」の漫画分析が傑作!
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老害作家の印象を 「導管と師管の区別ももはや関係なくボケちゃってるけども、とにかく水分やら養分やらはゴウゴウとやたら活発に行き交っている(そしてしばしば伸ばさなくていい方向に枝を伸ばしたり、カラスも食わないような実をならしたりする)」
(略)
枯木作家は 「もはやその生命力がなく、残ってる水気でとりあえず生きて立ってはいる」 というイメージとでも言うべきか。
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以下の漫画家さんたちは、『編集王』のマンボ好塚のモデルというよりは、「老害作家」というよりは、「枯木作家」というほうに近いかな?
永井豪(「版権管理とメディアミックスプロデュース能力には優れているけれど、かつての独創性と勢いを失ってしまった、枯れつつある作家」。活動が「過去の名作の縮小再生産」に留まっている。「枯木作家」
ぜろだまBlog: 私が永井豪に「枯木感」を持つ理由(1))
(早熟の天才作家で、全盛期には手塚治虫や藤子不二雄よりも作品の完成度は高かったとか。後に早々と枯れてしまった。石森章太郎から石ノ森章太郎に改名後はイマイチというファンが多い。メディアミックスプロデュース能力、企画、企業家としての能力には優れていた。けれど、かつての独創性と勢いを失ってしまった作家「枯木作家」。死後、哀しいことに暴露記事が書かれて、未亡人が美人だけど金目当てで「チビ」とバカにしてたとか、ひどいことが書かれててショックだった)
(ドラゴンボールの人。「枯木作家」 鳥島編集長が「少年ジャンプ」部数維持のために無理に書き続けさせたから創作意欲が枯渇させられて気の毒という声もあるわね。とりあえず漫画の連載は終えられたけど。でもまわりにはいまだにドラゴンボールの過去の遺産で食いたい方々だらけで、そういう方々が必死で頼むから断り切れないのだろうけど。でも「もうドラゴンボールの遺産をくいものにするのは終わらせてほしい」って声が大勢いるわね。漫画家としての目だった活躍はないけど、漫画家の年収では過去の遺産でいまだにトップクラスの莫大な金額とか)
(「枯木作家」。過去の名声の遺産、晩年はつまらない作品をあちこちに書き散らしている巨匠、マンネリで不人気だけど惰性で続いてた『浮浪雲(はぐれぐも) 』がやっと長期連載が終わった。ネット上でも「ついに浮浪雲の最終回の告知が!」ってそれだけでも話題だったけど。ネット情報によると、「その最終回が波の音ばかりでイマイチだった」とか。編集部が気を使って、実際の単行本の発行部数より多い額のお金を払ってたとか)
(「枯木作家」。『ベルサイユの薔薇』の人。日本の少女漫画家でいまだに一番のネームヴァリューがある方。過去の名声の遺産。今は漫画はほとんど書いていなくて、オペラ歌手の勉強でがんばってるから漫画界にとってはいいけど。でも『ベルサイユの薔薇』をパチンコ屋に使わせたりしたのは痛い。ベルバラの権利の安売りがひどいのでは)
(「枯木作家」。『ガラスの仮面』は昔は傑作だったけど。次第に無駄にズルズル引き延ばし。休載続き)
魔夜峰央
(「枯木作家」。『パタリロ』『翔んで埼玉』の人。過去の遺産でなんとか生き延びている。いまだに『パタリロ』を延々と連載を続けている。もう書く漫画は絵も内容もスカスカ。何十年も前の『翔んで埼玉』が意外な大ヒットしたのは幸運だし映画化も成功し、パタリロの舞台化も成功したのは幸運だけど。娘の体験漫画で最初は親への敬愛を込めた父親との交流話が書かれてたけど。ついに『魔夜の娘はお腐り咲いて』で、実は借金苦、貧困、重病などの苦労時代が書かれてた。最後の締めで、彼女からのネット配信もあって、過去の父親の作品が再発行、舞台化、映画化されるようになって助かったことが書かれててよかった)
(「枯木作家」。過去の遺産で延々と連載を続けている。『有閑倶楽部』の連載続きは痛い)
細川 智栄子
(「枯木作家」。過去の遺産で延々と連載を続けている。『ナイルの紋章』をいまだに連載続けているのは痛い。枯木感)
(「枯木作家」。『はじめの一歩 』を延々と続けている。枯木感。表紙のキャラクターの顔の目がもう病的と批判されてた。『はじめの一歩(118) 』(講談社コミックス)のアマゾンの批評で、「『編集王』マンボ好塚みたい」「この巻をもってファンをやめ全巻ブックオフすることになりました」と酷評されてた。マンボ好塚のモデルとまでは言わないけど。そこまでのスケールのでかさやひどさはないだろうけど。書いてる本人もいくらなんでもわかってるだろうけど)
タイアップされたパチンコ・パチスロ一覧 - Wikipedia
パチンコ屋にキャラクターを売ってしまった漫画家のリスト
マンネリで不人気だけど惰性で続いてた『浮浪雲(はぐれぐも) 』がやっと長期連載が終わったけど。
過去に、これと似たようなことがあったわね。
TVの金曜ロードショーでの解説に水野晴郎(はるお)が長期間レギュラー出演をしてたけど。ナンシー関が「やれやれ、やっと、お払い箱か。いやいや失礼、第二の人生へのステップアップね。それにしても、TV局側も死ぬまで使い続けるきかと諦めてたけど、やっとお払い箱で。それにしても、TV局側もやること中途半端だなあ。中途半端な時期に中途半端にお払い箱って。死ぬまで使い続けるか、番組じたいを終えて、新しい番組を作るかしかないだろうが」「水野が『これから色々やりたいことがあるし。政治活動とか』って。雑民党か」とか。
『笑点』について、ナンシー関が「最近、番組がおのれのどうしようもない腐れ縁を、中途半端に改善しようとしてるのが続いてるねえ」「中途半端な若返りリニューアルをしたらしいけど。アイデンティティ崩壊だね。やること中途半端だなあ。死ぬまでこのままか、それか最終回にして終わりにするかしかないだろう。」
って突っ込んでたなあ。
『編集王』、昔読んでたから知ってるのに、それでも再読で又号泣しちゃったよ。
その漫画の構成は、まずは元巨匠の漫画家の無残な老害ぶりを描写して。
何もかもなくしてゼロからの再起をかけて。
アシスタント兼マネージャーは夢の中で、その老害漫画家の昔のことを思い出してて、その老害漫画家は実は過去は本当にすばらしい漫画家だったことを思い出して。そして次第に成金と堕落ぶりへとおちていってしまったのを思い出してて。
夢から覚めると、その老害漫画家は再起をかけてて。
そしてその老害漫画家は、マネージャーや編集者のサポートもあって、死に物狂いで感動作を書き上げたら息絶えて死んで。
私も再読して、号泣しましたよ。
マンボ好塚の過去のいい時代のモデルは間違いなく手塚治虫でしょうね。
対立する出版社を複数も連載掛け持ちしてたとか。別の出版社の編集から隠れて原稿書きとか。別の出版社の編集者が漫画家の逃げ場所を探しだしてきたとか。別会社の編集者が原稿の争奪戦になったとか。締め切りが間に合わないから、アシスタントも大変な思いをしてたとか。
藤子不二雄Aの過去の思い出で、編集者さんから「手塚先生の原稿が締め切りに間に合いそうもないから手伝いに来て」と言われて、自分のほうの原稿を締め切りにまにあわすのに苦労したとか。
代表作が『王女アンヌ』でアニメ化って、『リボンの騎士』でしょうね。
遺作の題名が『あした』って。
ひょっとして、梶原一騎原作で、ちばてつや漫画化との合作の『あしたのジョー』からきてるのかな? やっぱ、梶原一騎がモデル?
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ネット検索をして調べたら、
「献身的に支えてくれるアシスタント兼マネージャーのモデルは、赤塚不二夫のブレーンの長谷邦夫でしょうね」って。
長谷邦夫(ながたに くにお)か。
私の記憶では、変な顔の似顔絵と、つまらない漫画と。
ビートたけしが自分についての批判に反撃する本で、赤塚不二夫と長谷邦夫とがタモリを褒めてビートたけしをおとしめてたから反撃で、
赤塚のことを「落ち目の漫画家」
長谷のことを「落ち目の漫画家の小判鮫。赤塚なら一世を風靡したこともあったけど、長谷なんて全然売れてたことのない無名の漫画家。赤塚にタダ酒飲ませてもらって追随してるんじゃないよ」
って、けなしてたなあ~ぐらいの記憶だけど。
でも『編集王』の感動のアシスタントのモデルが彼なのかと思ったら驚いて。
色々とネット検索。
私自身の記憶では、つまらない漫画家としか思ってなかったけど。
彼のことを絶賛する声もあって、意外な功績のあるかたなのね。
有能な編集者でライターの竹熊健太郎がツイッターで、長谷邦夫の死に追悼し、敬愛の意を表していたのには驚いた。立派な方だったのね。
赤塚不二夫センセイの片腕、片足、片脳でさえあった長谷邦夫先生の訃報を起き抜けに知る。
— #BlackLivesMatter HiroshiHootoo (@HiroshiHootoo) December 3, 2018
うっ血性心不全のため11月25日に栃木県の病院でお亡くなりになった。享年81歳。
「少年ブック」の付録として長谷先生が作られた『赤塚不二夫の漫画大学院』は驚くべき大傑作でした。
ご冥福をお祈り致します。 pic.twitter.com/8oWA4SVg3P
長谷邦夫先生がお亡くなりに…。ショックです。
— こざきゆう★児童書ライター (@kozaQgarden) December 2, 2018
先生からは学習まんがの作り方のアドバイスもしていただいた思い出があります。
赤塚先生名義の『ニャロメのおもしろ数学教室』は子供のころに何度も読み返しました。学習まんがに燦然と輝く傑作でした。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/IpOJrm8zo8
子供の頃に愛読した『ニャロメのおもしろ数学教室』とか『ニャロメのおもしろ宇宙論』とかの学習漫画、名義は赤塚不二夫だったけど、実質は長谷邦夫が描いてたんだよな。土田世紀の『編集王』に出てきたマンボ好塚と仙台さんの関係、私はやはり赤塚と長谷のイメージで読んでしまった。
— ホッタタカシ (@t_hotta) December 3, 2018
伊藤ガビンさん編集のマンバ通信で長谷邦夫先生の追悼文を書きました。>「長谷邦夫先生の思い出」 竹熊健太郎 https://t.co/vuCtYZrCvf
— 竹熊健太郎《地球人》 (@kentaro666) December 13, 2018
紙の本はまだ販売されてるけど。電子書籍化はされてないのね。
それとこの本を原作にアニメ化されたのがTV放映されたけど、DVD可はされてなくて、そのDVD販売化を望む声があがってるけど、DVD販売化されていない。どこかの施設で動画として視聴は可能とか。
推測だけど、遺族同士で著作権関係の交渉が困難だからかしらね?
『編集王』の感動のキャラのモデルには、他にも大勢いるのでしょうね。
過去からのネームヴァリューのある有名漫画家で、実際には自分では書いてないのは大勢いるみたい。
手塚治虫。
永井豪。
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ネット検索をしたら、色々と意外な過去を知って驚いたり。
「赤塚不二夫が若い頃はトキワ荘一の美男だった。女にむちゃくちゃモテた」とか。
「トキワ荘の漫画家さんは美男そろいで驚いた」とか。
「トキワ荘人脈の漫画家は、実家が太いか、いい家の子弟が多い。生活のために漫画を書いていたのとは毛色が違う。赤塚は貧乏だったけど、美男で、ある部分は育ちの良さがあったから、トキワ荘の人脈とはとけこめたのでしょうね」とか。
「藤子不二雄Aの我孫子は、実は当時からコミュ力があってモテてた。自伝漫画の自画像はちびで眼鏡でいじめられっ子で暗いという風に描かれてたけど」「石森の姉が美人で藤子Aに恋をしてたけど。その後病死した」。
「唯一の女性漫画家、水野英子がかなり過激な暴露をしてた。石森、赤塚がブルーフイルムやエロ本を見てて、『女は立ち入り禁止』って。トキワ荘の一室でエロ鑑賞会があったなんて書いてるの、水野英子だけ。他の漫画家も参加してたのかどうなのか知りたい」
「唯一の女性漫画家、水野英子が過去をふりかえり『ブサイクだけど早熟の天才の石森、美少年だけど才能がまだ開花してなかった赤塚の仲良しコンビがいてて。そこに、ブサイクな私がそこに入り込んだ三角関係』」
「唯一の女性漫画家、水野英子に、当時美少年の赤塚が性的に迫ったけど。水野英子は赤塚に『無礼者!』って定規でピシャリと叩いた」
「水野英子はブサイクな石森のほうが好きだった」
若い頃の赤塚不二夫さんがイケメンすぎる。人類史上最も格好いいシェーを鑑賞 pic.twitter.com/EinYoe0olo
— 元レム色・渡辺剛太 (@gota5874) May 4, 2019
💓赤塚不二夫は「ときわ荘」きっての美少年だった💓
— アップリンク・クラウド (@uplinkcloud) June 29, 2017
『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』アップリンク・クラウド限定の特典映像付きでオンライン上映中🗯️🗯️🗯️https://t.co/4lBxuAOym9#赤塚不二夫 #漫画 pic.twitter.com/epIIvUOZaM
主題歌はタモリ&U-zhaan、赤塚不二夫のアニメ×ドキュメンタリー映画『マンガをはみだした男―赤塚不二夫』(4月30日~) https://t.co/49qgBh6S0d pic.twitter.com/BLNOgY6hKs
— CINRA.NETのイベント情報 (@CINRANET_EVENT) April 26, 2016
それからトキワ荘の歴史に興味を持ってチェックして、その勃興の感動の物語に感動したり。
逆に、落ち目で悲惨な末路を迎えた方々の話を知って涙をして。
ちばてつやが過去の思い出で、大けがをして原稿を書けなくなったら、編集者がトキワ荘の漫画家たちに仕上げをお願いに行って。トキワ荘には漫画家やその卵たちが集まってるから、いざとなった時の工房として頼りにされてたのでしょうね。
徹夜続きで疲労困憊だった石森、赤塚、その他の漫画家たちが、ちばてつやのために仕上げを手伝ってくれたのを感謝して。そのことを書いた漫画は感動もの。
それにしても、ちばてつやがお礼もこめて書いた漫画で書かれてる、石森、赤塚って本当に魅力的。お礼も込めて書くから男前に書くだろうけど。
そのエピソードは、赤塚本人、藤子不二雄のまんが道でも書かれている。
この男前エピソードに書かれた石森、赤塚は本当に魅力的。
#石ノ森章太郎生誕記念日
— わとそん (@doctoruwatson) January 25, 2020
ちばてつや先生の『トモガキ』(2008年)に登場するトキワ荘時代のかっこいい石ノ森先生。
トキワ荘のメンバーでも年少であったが、その実力でリーダー的存在となっていた事が感じられる。
(抜粋画像は編集してあり、実際の作品は、よりきめ細かいコマ運びや展開です。) pic.twitter.com/ebvn6wcEZo
トモガキでの赤塚不二夫は何回見てもかっこいいのう。 pic.twitter.com/Cw93y2gQK6
— Masayuki Oguni (@masayuki_oguni) July 29, 2017
ドキュメンタリー映画「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」先行上映に行ってきました。ちば先生もインタビュー映像でご出演!「トモガキ」のメンバーも勢ぞろいで嬉しくなりました。https://t.co/Nw2EPnpVeG pic.twitter.com/j6kqyFSjBZ
— ちばてつや原作 アニメ「風のように」 (@kazenoyouni_pj) April 3, 2016
ニャロメ紳士録のちばてつや回は面白いのう。ちばてつやが書いたトモガキの赤塚不二夫からの視点があって面白いのう pic.twitter.com/QJIj0BRi0c
— Masayuki Oguni (@masayuki_oguni) July 27, 2017
長谷邦夫の「伝説 トキワ荘の真実」は面白いのう
— Masayuki Oguni (@masayuki_oguni) April 23, 2019
ちばてつやの「トモガキ」にもあったエピソードを長谷邦夫も書いていたのかのう pic.twitter.com/FJVP7sFXPr
ちばてつやがケガをしてしまい、藤子不二雄・石森章太郎・赤塚不二夫のトキワ荘メンがママのバイオリンを代筆するエピソードが愛しりの最終巻で描かれてるがその部分読む限り全然ちば先生やった。単行本化の際に描き直したんかな?
— ヨンディス (@WhiteAudley) December 16, 2017
なお、ケガの理由が割と興味深いので知りたい人はぐぐろう☺️ pic.twitter.com/XVXKlziDo7
男性が、他の男性の男前ぶりを書いたのは、女性の私から見ても本当に魅力的。
晩年の劣化時代に赤塚が女性にモテてる自慢を書いてたのなんかしょうもな~と思ってたけど。昔の赤塚は容姿も美男なら、男性の同業者から見ても敬愛できる男前ぶりなのね。
それと男性の同業者から書かれた石森の男前ぶりも素敵。「じゃがいもみたい」「不細工」とは書かれてはいたけど、年少でも若くして天才ぶりを発揮してバリバリ仕事をしてたから、リーダー格、親分格だったのが分かる。
だから水野英子についての伝聞で「不細工だけど早熟の天才ぶりを既に発揮してた石森、美男だけどまだ才能を発揮できてなかった赤塚が協力し合ってて。そこに不細工な私が混ざった三角関係」「美男の赤塚に迫られたけど、無礼者!と定規でピシャリと叩いた。本当に好きなのは不細工な石森のほう」とか噂されてたけど、ちばてつやの回想を見たら、石森の親分肌、男っぷりの良さは本当に魅力的だしね。
だから、石森の死後の暴露で「未亡人はすごい美人だけど金目当ての悪妻で。彼のことをチビと馬鹿にしていた」というのは哀しい。同業者かファンだと尊敬されてたでしょうけど、ファンや同業者は嫌なのかしらね?
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ネット検索でたどり着いたので、古い時代の漫画家たちをおちょくったパロディ小説にヒット。
藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生…??」
有名漫画家さんたちを、かなりひどいおちょくりようだけど、面白かった。
藤子不二雄のことをかなりおちょくってたし。
手塚治虫は嫉妬深かったとか。
笑えるけど。
ただ、テラさん、トキワ荘の成功しなかった漫画家さん(森安)が闇落ちをしたというネタには、さすがに気の毒とは思ったけど。
悲惨な末路の漫画家さん(森安)を闇落ちしたというネタにしたのは、いくらなんでもね、直球過ぎて、洒落にならないよ~。
それからトキワ荘の関係者について、ネット検索でチェックをしたら。
頼れる兄貴分のテラさんの悲惨な末路にショック。
トキワ荘の仲間の漫画家たちで成功できなかった方(森安)の悲惨な末路にもショック。
そういう暗い話は、あんまりふれたくなかったけど。でも、これをきっかけにWIKIPEDIAや色々なのをチェックしまくって。
ネット検索をしてヒットしたのが、
かなりきついことが書かれているけど。でも読みふけりましたよ。
ここで、テラさんのことを、
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手塚神に次ぐトキワ荘組のNo.2でありながら、一般人の知名度がゼロに等しいお方。
「藤子F=ドラえもん、藤子A=ハットリ君、赤塚=バカボン、石ノ森=ライダー、つのだ=恐怖新聞」あたりまでは出てくるにせよ、アニキ分である寺田を「=スポーツマン金太郎」と答えられる人はまずいないだろうし、いても読んだことある人はおるまい。
劇画やドタバタ漫画の全盛期において、手塚も苦労したがそれを乗り越えることが出来たのに対し、寺田は完全に鬱状態になってしまい、70年代前半で引退。
晩年は妻子とも家庭内別居状態に陥り、体を崩して外に一歩も出なくなってしまった。
2009年に全集が発売されるまで単行本はほとんど品切れで、「トキワ荘組のファンなら名前は知っているはずなのに、誰も読んだことがない」というUMAみたいな扱いを受けていた。
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テラさんはトキワ荘伝説とともに、漫画家としての知名度はかなり上位なのね。
「知名度ランキング 漫画家」で五千何百人といる漫画家でも、知名度ランキングでは上位なの。
で、五千何百人といる漫画家で最後尾のほうに、下から二番目に池上遼一、下から何番目に相原コージってビックリ!
ただ、漫画として知っているかどうかになると、もちろん、池上遼一、相原コージのほうがはるかに上だけど。作品じたいは時代とともに歴史の藻屑に消えているというほうが近いわね。
他にも、私の知ってるほどの有名漫画家さんについてのひどい情報が次々と流れてくる。
そういや昔、石ノ森章太郎の死後、奥様についての悪評がマスコミに少しだけ流れてきたなあ、とか。私もリアルタイムの当時、それを読んでショックを受けてたわね。いくらなんでもエグイって。
でも、そういう露骨な情報を知った上で、過去の偉業をほめたたえたいです。その落差で号泣して号泣してもうて。
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死んだ巨匠漫画家達の娘達が、
父親の偉大な功績を広めるための活動
過去の名声の遺産だけで無残な老害の醜態をさらしてる著名人、業界人で、イヤ~ねって思ってたけど。
ところが過去の感動エピソードを聞くと、その激しい落差で泣けるのね。無名から身をおこし、成功をおさめ、感動のエピソードもたくさんできて。そして衰えて。晩年は老醜をさらして。
過去の名声でくってた老害漫画家達の娘達が、父親の漫画家の偉大な功績を広めるための活動をしているわね。手塚の娘、赤塚の娘は有能だし、金目当てとか父親の遺産にすがってるとは思えなくて。
彼女たちの本当の気持ちは、父親の晩年の衰えた姿だけしか人々の記憶に残らないのが悲しくてしょうがなくて、過去の歴史上の偉大な功績を知ってもらいたいという気持ちでしょうね。
美空ひばりのボンクラ養子なんかとはわけがちがうでしょう。あいつは母親の遺産で食うだけでしかないやつだし。全然違う。
『編集王』の老害漫画家の話と同じ構成を思い出すわね。老害漫画家は晩年に無残な醜態をさらしてるけど。マネージャーが夢の中で、その老害漫画家は過去の偉大な栄光の奇蹟を思い出し、そして次第に成金と堕落ぶりへとおちていってしまい、なんとか軌道修正をしてもらおうとしてたのを思い出してて。そして夢からさめて現実の世界に戻って。
私も再読して、号泣しましたよ。
晩年の老害と過去の偉大な栄光との落差に泣くし。過去の偉大な時を知ってもらいたいという気持ちには泣けるしね。あれと一緒でしょうね。
女性作家の佐藤愛子がエッセイで、偉大な父親の話を書いてて泣ける。
「父親の原稿を、編集者からつきかえされて、父親がショックを受けてて。リアリストの母がそれを読んだら『確かにね。もう時代遅れね』ってズバリと言い切って。あの偉大な父親が衰えるのかとショックを受けた」って。
この話も泣ける。
女性作家の佐藤愛子が父親は偉大だったという話を繰り返してたけど。その実、私は佐藤愛子の父親ってどんなのかはもう全然分からなくて。
呉智英の漫画評論で、佐藤愛子の父親のことを例えに出してたのが参考になった。
佐藤 紅緑(さとう こうろく)(1874年 - 1949年)
佐藤紅緑は戦前に『少年倶楽部』に少年向けの大衆小説『あゝ玉杯に花うけて』(1927.5 - 1928.4)で、文学界では全然評価をされてなかったけど、当時の少年たちの感動の涙を絞り絶大な支持を集めてファンレターが殺到してたとか。一時期は絶大な人気があったけど、今現代の読者にはもう彼の小説は時代遅れで読むに堪えられないとか。そういうことか。
説明されてる設定、あらすじを読んだだけで、もう無理でしょう。貧しい少年が豆腐を売りながらも苦学をして、ライヴァルがいいところの息子なのを鼻にかけた嫌なやつで野球で勝負だってなったり色々と張り合って、最後は東大に合格してハッピーエンドって。今なら設定を読んだだけで無理って。
文語調の凝った文体で、最後「彼が東大に合格をして手を振るのを、みんなが感動してみている」という文章が引用されてるけど、これを読んだだけでもう時代遅れで無理だなって。
ちなみに、佐藤紅緑が『少年倶楽部』の編集長、加藤謙一に漫画の掲載を進言し、田河水泡の『のらくろ』が生まれることになる。田河水泡の『のらくろ』を1931年から、島田啓三の『冒険ダン吉』を1933年から掲載した。戦後は漫画家、手塚治虫、桑田次郎らの漫画を掲載。戦前の看板の『熱血痛快』長編はもう迎えられなくなってた。
『少年倶楽部』は、1949年頃からプロ野球、1955年頃からプロレス、1956年頃から漫画と、誌面が世相を追って世を挙げた漫画ブームに飲み込まれるように、講談社の週刊少年マガジンと合併する体裁で、1962年12月に49年の歴史を閉じた。
不思議な因縁ね。少年向け熱血大衆小説作家で、権威ある文壇からはまともな評価の対象にはならなかった方が、その掲載雑誌の編集長に漫画掲載を推薦し、その後はもう少年向け熱血大衆小説の人気は衰え、漫画の方に人気が移行しちゃうのね。
偉大な父親が晩年衰えて老醜をさらしたり、歴史の流れで評価が落ちてしまったり、歴史の藻屑となって消えてしまったりするのは本当に悲しいものね。
過去の文化の歴史で、どういう位置にいて、どういう功績があったのかを、知ってほしいという気持ちがどうしてもおきるわね。
元巨匠の娘たち
巨匠の娘で、父親の威光にすがるけど無能だったのが、映画『アデルの恋の物語』 ビクトル・ユゴーの娘をモデルに映画化、晩年は精神病院。
佐藤 紅緑(こうろく)の娘、佐藤愛子(有能)
手塚治虫の娘(有能)
赤塚不二夫の娘(有能)
上村一夫の娘(有能)
魔夜峰央の娘(有能)
水木しげるの娘(?)
吉沢やすみの娘(有能さとメンヘラとの混交)
巨匠の息子で無能
美空ひばりのボンクラ養子
石ノ森正太郎の息子の俳優
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悲惨な末路の漫画家さんたちって、どうしたら救ってあげられてたのかしら? 何をやっても無駄?
過去には大変な能力のおありの表現者が、年を取って衰えて堕落をして。
悲惨な末路の話にはかなしい。
歴史に「もしも」「あの時にこうしていれば」はないけど。でも、なんとかサポートできなかったのか?とクヨクヨ悩むのでしょうけど。
まわりが必死でサポートをしても無駄だったというのがほとんどでしょうね。
赤塚不二夫の元ブレーンだった方、長谷邦夫が赤塚不二夫のアル中ぶりにはあきれて別れたと言うことがかかれてたし。
トキワ荘の頼れる兄貴分として伝説のテラさんが、実は晩年はアル中の引きこもりで家庭内別居で、奥様が漫画家仲間にテラさんのことで相談したけど。相談をされた赤塚不二夫自身がひどいアル中でどうしようもなくて、長年のブレーンの長谷邦夫もついに赤塚を見捨てたとか。古くからの仲間でさえ、どうしたらいいのか救いようがなかったのね。
トキワ荘の漫画家さんたちについても、売れないのもいてて。ダメな部分のエピソードだらけだったとか。
才能はおありでも、森安の晩年も哀しかったとか。
ダメな者はダメだったのでしょうね。
まわりが必死でサポートをしても無駄だったというのを懇切丁寧にまとめてた例をもう一つ。
元漫画家だった鴨沢祐仁(かもさわ ゆうじ)
彼の死について松沢呉一の有料メルマガで懇切丁寧に書いていた。
鴨沢のことを、松沢やまわりの人々がなんとか再起できるように色々とサポートし、がんばってきたけど、ダメだったって。どうあがいても無理な運命だったのだろうって。
アル中で、生活保護で。
それでいて浪費家だったとか。
無邪気で無神経だから、生活保護受給者なのにブログでは美味しそうなレストランでの食事の写真を毎回のように掲載したりとかするものだから、読者からの批判が殺到したりしたとか。
漫画の能力があるのに、いくら周りが再起をうながしても漫画を書かないし。
せっかくのいいチャンス(ミュージカルの舞台の『アニー』のイラストの仕事とか)があっても納期までに間に合わせようとはしない。パソコンを利用して時間を短縮させたらいいのに、マニアに手書きの原画を高額で買ってもらうのを夢見て手書きにして、手書きだと大変な手間と時間がかかるのに、しかも納期から時間を逆算して間に合わせようということができなかったとか。
漫画を書かないくせに、出版後に記念パーティが開催されて賛美されるのばかりを夢想するのは好きだったとか。
漫画を書けばいいのに、それでいて登山が好きで山には行って遭難しては迷惑をかけたりするから、だからまわりは「もう登山はやめておけ!」といくら言っても、それでも登山をやめなかったり。
あかんエピソードだらけだったとか。
後世の読者達は「彼をどうしたら救えてたのでしょうか?」とついつい考えてしまうけど。
救えないのがほとんどで、救える方が奇蹟だと思わないと、救えなかった方の周りの方々にお気の毒でしょうね。
私自身、ただの般ピーから救援を求められたことがあったけど、救助にかけつけたり相談に乗ってきたけど、でもこっちまで精神的にやられるのでもう無理ですと断りましたよ。その体験談を他の方々にも参考にしてほしいのでまとめましたよ。
自分自身、こういう経験があったので、トキワ層の人脈がお仲間の哀しい晩年に対して対処できなかったことについて、後後から「あの時に何かできなかったのか?」と批判する気は全然ないですしね。
思いつくままに 生活保護、母娘家庭、精神病患者から救援要請された経験者からの体験談と助言
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ただ、私たちにできるのは、有名漫画家さん達の晩年の老害ぶりも正直に明かした上で、その上で過去の偉大な奇跡や業績や貢献を伝えることだけでしょうね。
構成は、『編集王』を参考にします。
晩年のダメぶりを明け透けに暴露した上で、過去の若い頃の偉業を書かれたら、もう涙腺崩壊するわね。
それとか映画『『いつも2人で』(Two for the Road)を参考にしますね。
1967年のアメリカ映画。
オードリー・ヘプバーンの中年期の代表作の一つ。スタンリー・ドーネン監督のしゃれた演出が光る。
中年になって夫婦仲が悪くなった夫婦が過去の思い出の土地を車で訪ねるけど。演出で時間軸をバラバラにして。
中年の夫婦仲の悪くなった夫婦のいるその同じ道では、過去の若い頃の二人がいてて、愛し合ってたり。その落差と対比とが洒落ている。
男は最初は「こんなダサい女なんか論外」と邪険に扱ってたり。二人は喧嘩をしたり。愛し合うようになったりしてる。そのシュールな描写と落差がしゃれてる。
年老いた漫画家が晩年では、もう古参の漫画ファンや若い世代の漫画愛好家たちから「老害」「落ち目」「惨め」とあきれかえられてるけど。
過去をふりかえれば、その同じ場所では、過去に若い頃の彼らが熱い活躍をしている。
そういう落差を見せつけて、涙腺を崩壊させたいわね。
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いつか特集を組みたいな。
『編集王』のマンボのモデルみたいな芸術家特集って。
晩年は過去の名声の遺産の残りかすみたいな元巨匠だったけど、その全盛期をあえて知ってほしいと。
石ノ森正太郎
晩年は過去の名声の遺産でなんとか
松本 零士
水島 新司
本宮 ひろ志
自分では書いてないのでは?
本宮 ひろ志
落ち目の漫画家を陰で支える感動の功労者のモデルは?
歴史の藻屑に消えそうな方々
佐藤紅緑(こうろく)
「歴史の藻屑に消えそう」と書いたけど。
漫画の歴史で後世に与えた影響は大きいし、今見ても魅力的なのを、なんとか伝えたい。
【田中圭一のペンと箸―漫画家の好物ー】第14話:『同棲時代』上村一夫とゴールデン街
ここでの娘さんからの上村一夫への思いは感動的。それをイタコ漫画家、田中圭一が憑依して伝えたのは本当に偉大な業績。ここで上村一夫タッチの絵柄で娘さんが涙ぐんだ絵の美しさ。
上村一夫の絵の美学は、後世に吉田秋美にも影響を与えてた。
上村一夫の娘が、父親の偉業を伝え続けたいという気持ちは本当でしょう。
元巨匠の娘たち
ビクトル・ユゴーの娘(無能)
映画『アデルの恋の物語』 ビクトル・ユゴーの娘をモデルに映画化、晩年は精神病院
佐藤 紅緑(こうろく)の娘、佐藤愛子(有能)
手塚治虫の娘(有能)
赤塚不二夫の娘(有能)
上村一夫の娘(有能)
魔夜峰央の娘(有能)
水木しげるの娘(?)
吉沢やすみの娘(有能さとメンヘラとの混交)
巨匠の娘で、父親の威光にすがるけど無能
巨匠の息子で無能
美空ひばりのボンクラ養子
石ノ森正太郎の息子の俳優
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