友達から、「私が習っているピアノの先生が小さなピアノバーで頑張ってるから応援したい」って連絡があって。
長年、高級クラブでのピアノ演奏で頑張ってきてたからピアノの腕は超一流とか。
そして老婦人がずっと経営していた小さなピアノバーに手助けにかけつけて、そこを盛り上げようと頑張っているとか。
そのピアノの先生は料理の腕もちゃんとしているとかで、手料理も頑張っているとか。
友達から事前にリクエスト曲を考えてくれって。
でもピアノの教材みたいなクラッシック曲だと退屈で逃げたくなるし。
有名な曲をピアノソロだけで演奏するとショボくて嫌いだし。
有名なピアノ曲で私好みそうなのって、古い時代の映画で黒人が演奏しているようなのとか。映画『スティング』で有名なスコット・ジョプリンのんとか。ブギウギ、チャールストン。
映画『シャイン』で、落ち目のピアニストが熊ん蜂の襲撃って曲をひいて再起する場面とか。
私はできるだけ盛り上げようと、精一杯おしゃれをするようにしましたよ。
古くからある一張羅のレトロタッチのツーピースで、フラッパーの時代みたいなテイストのやつで大のお気に入りやったけど。でも久しぶりに着てみたら、私が太ったのと、ウールのドレスだから何度も洗いすぎて縮んでしまってて、自撮り写真でもみっともなくって、そのドレスを没にすることを決意しましたよ。トホホホ・・・・。
冬の喪服として昔に買っていたツーピースが、スカートがウエストが太って窮屈になったのとミニだから中高年になるともう似合わなくなったので没にして。
一応万が一の時の用心のために喪服でいけそうなのを買い換えるようにして。ブラックのウールのワンピース。太めでも着れるようなので、冬の喪服でもいけるようなので、しかもリトルブラックドレスとしてパーティにも着ていけるようなのを基準にして探して買って。
喪服と思われないように、真っ赤なパンプスをあわせることにして。久しぶりの真っ赤なパンプス。雨でもはけるような仕様で。長いこと掃いてなかったけど。
ところが、その真っ赤なパンプスが歩いてる途中でボロボロに崩壊! 梅田駅から西梅田駅までかなり歩くから、その間に崩壊。どうしよう?! でも遅刻だけはしないようにするために、そのまま直行しましたよ。
友達にはDMで、「西梅田駅なう」って。18時に待ち合わせの予定が17時45分ぐらいで肥後橋駅の指定の待ち合わせ場所に到着。
友達が迎えに来てくれていて。
赤いパンプス崩壊だけど、時間に遅れる方が悪いと思ってそのまま来た状況を説明したら。
友達「気を使ってくれててありがとう」
「皮のパンプスを靴箱に長いこと大事に大事に置いておいたら、湿気を吸って崩壊することがよくあるって。しょっちゅう出して掃いておいてあげないといけないみたいよ」
私「歩くのは短時間だけなら大丈夫。帰りは地下鉄と電車でいける。駅からは家までタクシーで帰れるしね」
行ってみました。
場末で汚い惨めでわびしいところを想像していたけど。なんと! すごいオシャレでキレイでした! これにはいい意味で意外で驚きましたよ!
18時には到着したら、中から若い女性が看板を出してきて。これから正式に開店時間なのね。
カウンター内部には、高齢の女性オーナー(真っ赤なセーターでカジュアルファッションね)と、まだ若いピアノの先生との二人でがんばってて。
カウンターには、私ら二人だけだったのが、次々にお客様が何人も入ってきて。
最初は余裕で注文できてたけど。
友達はノンアルコールで紅茶。
私はさんざん悩みに悩んで、まずはカクテルで、モスコミュール。美味しい!
友達が「突き出しもいいでしょう」「ここの名物のハンバーグはぜひ食べて」「お好み焼きもぜひ食べて」
カウンターに他のお客様がたくさん並ぶと、カウンター内部の二人だけではテンテコマイ。
突き出し、ハンバーグが出たので。モスコミュールで飲んで。
お好み焼きがができたので、追加でウィスキーのお湯割りを頼みたかったけど、カウンターの二人が他客の対応でテンテコマイで、なかなか追加注文ができなくって。
一気に大勢のお客様で大変だったのが。
どうやら、他客の注文が落ち着いたみたいなので、私のリクエストのピアノ曲を弾いてくれるって。ピアノの先生がピアノの席について。
映画『スティング』で有名な曲。
拍手。
そしたら友達が「私も連弾をしたいから」って、二人並んで演奏。
拍手。
そして一気にお客様の波がひいてしまって。カウンターには私と友達だけ。極端やね。
食べてる最中でドリンクがほしい時には他客が大勢で注文しにくかったのに、食べ終えてしまってから、寂しくなって。タイミング悪いわあ。
そこに男性客が一人やってきて。
友達が色々話しかけて、その男性客も返答をして。
その男性客は、元々はパイロットかピアニスト志望だったのが他の仕事をするようになったとかで。ランチタイムにそのピアノバーを見てずっと気になってたとかで。
ピアノを弾いたら上手かった。戦場のメリークリスマス!
それから、ピアノの話やなんやかやで盛り上がって。
ピアノの先生がゴッドファーザーのテーマ。
私の大好きな映画!何度も繰り返してみて、研究や解説も読みあさったわよ。
ピアノの先生、 『太陽がいっぱい』を弾き出して。
作曲は同じニーロ・ロータで。私、ニーロ・ロータのベスト盤CD買ったよ。それぐらい好き。
私「おーー! さすが! 太陽がいっぱい。ドロンの代表作!」
私はもう、洋画のミステリー、サスペンス系統のクラッシックなのが好きで、かなりチェックしてきたからね。そういう紹介本があれば買って、もうほとんどチェックしてきたよ。だから、そういうジャンルには強いよ。
『大アンケートによるミステリーサスペンス洋画ベスト150 (文春文庫―ビジュアル版) 文庫 』– 1991/9/1
この本を参考にして、ミステリー映画の有名なのはほとんどチェックしたよ。
その人は中国でビジネスをしてて、中国のひどい実態の話もして。強烈で面白かった。
中国は偽札だらけだから、かえって電子マネーが発展とか。
国際ビジネスマン「ここだけの話ね。タブーな単語も遠慮無く言うね。乞食のことだけど。乞食が電子マネーのQRコードでおめぐみをもらってて、驚きましたよ」
国際ビジネスマン「中国では、子どもの貧困層は悲惨。親が子どもを捨てて、後は餓死して野垂れ死に」とか。
国際ビジネスマン「道路には乞食の子どもだらけで。親が捨てるから」
「あんまりだから何かあげようとしても、周りがやめろって。そんなことしても人数が多すぎてキリがないからって。かえってトラブルに巻き込まれるだけ損って」
「そして子どもの死体を、ゴミ収集人たちが拾って、せーので掴んでゴミ収集車に放り込んで。ショックでしたね」
私「あの、中国では、孤児院とか生活保護とかないの?」
国際ビジネスマンも友達も「ない!ない!」
私「そうなんや。日本は天国やな。そんなんだから、中国人の貧困層が日本に来たがるわな」「合法で真っ当でならまだいいけど、非合法でわけのわからないのが来るのが困る」
国際ビジネスマン「日本では、救急車もタダか格安。ドクターヘリも格安。もう国際基準で見ても信じられないぐらい安い。安過ぎる。日本人はそのありがたみを知らない」
「中国では中国人が大けがをしても、救いがない。救急車は超高額で。後払いじゃ無くって、先払いで無いと搬送拒否ですよ。せめて後払いでローンとか考えてくれるといいのに、それできない。後払いだと借金踏み倒しがおおいからでしょうけどね」
そういう濃いお話が好きだから盛り上がって。
その国際ビジネスマンが「ここで、仲間を連れてきて一緒に飲むようにするから」
私ら「よかったー! この店、応援してくださいね」
でも21時には帰ることにしましたよ。
精算してもうたら、あまりのお値段のお安さにビックリ!
5,500円か。私らそれぞれ5,500円を出すと、店員二人が「いえいえ、二人の総額が」って。えーーーー?!安過ぎ!
彼女は気を使って「いえいえ、安過ぎる! それダメ! せめて、それぞれ3千円ずつ払うわね」
私も「そうや、安過ぎて心配!」
ピアノバーの先生が気を使ってくれて、私ら二人にお菓子のお土産! ありがとー!
友達が帰り道で「先生も気を使ってくれてるのよ。私なんかがこれまで、4会も友達を連れてったから、もう気を使ってくれてるの」
そうなのね。
友達とは肥後橋駅でお別れ。
ありがとーーー!
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